挨拶
お久しぶりです。
まずは長いこと身を潜めていたことを謝罪します。プライベートで交流をしてくださった方にはひっきりなしに「忙しい」を連呼していましたが、言ってもプライベートの時間が全く取れない等といったことはそれほどありませんでした。
サーバーを移管しますと宣言しホームページへのアクセスを遮断したのが2022年の10月、この記事を書いているのが2024年1月。
サーバーの移管作業って1年もかかるもんなの?
ちょっとPCやスマホゲー等を齧っていれば気づいているかもしれませんが、んなわけありません。サーバー移管作業なんて長くても1週間、早ければ1,2時間で終わってしまうような作業です。
じゃあ何故ここまでサーバー移管作業が長くなってしまったのか。
(当時引っ越しとかでバタバタしてたのと、レンタルサーバーから自宅サーバーへの移管が技術的に色々壁にぶち当たってた等の理由も確かにありましたが)
ずばり「BLACK TOWER」です。
BLACK TOWER、ひとまず公開までこぎつけ、Ver1を名目とする正式リリース版を出しはしました。
ただ、他の人がどう思っているかはわかりませんが、このゲーム、開発者の自分にとっては未だに「到底遊ぶに堪えない代物」でした。
生成されるマップ形状の乱雑さ、ランダムに選出される階層コンセプトのアンバランスさ、イベント施設の「これ要る?」感や「ぶっ壊れすぎ」感、トラップの理不尽さ、かと言って登場を絞るとぬるすぎ感、虚無感。
「逃げゲーでローグライク仕様にすることで、サバイバルゲームで問題になりがちな既視による恐怖の減少を防ぐ」というコンセプトで開発された本作も、蓋を開けてみれば「怖いというよりは……」感
BLACK REBOOTと比べるとこの作品うーん、とずっと思っていました。
「サーバー移管、技術的に手間取ってるし、どうせなら復旧までにBLACK TOWERをマトモな作品にしてやろう」
そう思い、サーバー移管作業の手を止めて私はBLACK TOWERの大規模改修を始めました。
そうして調整し続けた1年間、結局この作品はマシなものになりませんでした。
トラップを調整すれば「出過ぎ」か「出なすぎ」のどちらにしかならず、アイテムの効果量を調整すれば「強すぎ」か「弱すぎて無価値」にしかならず、AIを調整すればすぐに仕様の「穴」が見つかり途端に雑魚と化す追跡者。どちらかを立てればどちらかが立たず。
そして追加要素を1つつければ山のように出るバグ、バグ、バグ……
2024年の正月を迎え、私はこの作品に囚われる事をやめ、新天地へ向かう事をすべきと判断しました。
BLACK TOWER 公開終了
ということで、BLACK TOWERはサーバー復旧と同時に非公開とさせていただきました。今後、この作品が世に出る予定はありません。リメイクする予定は今のところありませんし、するとしても同じコンセプトの別作品になったりするんじゃないかと思います。
なんというか、BLACK REBOOTと比べると期待値的にはあまり高くなかった感触でしたし、何よりこのゲームシステムはBLACK REBOOTのような「手でデザインされた暗がりのあるマップ」を歩いて探索するのが面白いんだなぁ……と気付きもあり、なんというか……うん、合ってなかったんだと思う色々と。
今後について
前回のブログで「UE5真っ先に触る!」と息巻いたり、3Dに移行するみたいな話をしてましたが果たしてそれをやっているか。
一応手を出し、勉強で1つ人体モデルをフルスクラッチで作ったり等してましたが、その過程で色々な気づきがあったのでUE5を主たる開発環境とする計画は白紙になりました。
今は何をやっているかというとこれと言って作りたいものが無いため、ひたすら開発補助ツールを作り続けています。また別の記事で書く予定ですが、私の個人制作に於いては凝ったことをやりたがる、こだわるが為に、制作コストを可能な限り下げなければ円滑な開発が厳しいのだなと感じました。(UE5移行をやめた理由の一つもそれです。UE5は素晴らしいが開発コストが高すぎる)
RPGツクールに戻るかどうかはまだ決めていませんが、お遊びでツクールMZを購入して除いてみたところ、データベースのデータが全てJson形式で作られてるので「あっ外部ツール作りやすい」って思ったりしまして再注目してたりします。
そもそも作者自身
そもそも初代のBLACK LABOを作った動機が「メ○ルギア大好きだけど、敵の動きがランダムな方が面白いよね」って発想から始まったものです。その要件は満たせてしまったので一番やりたかったことそのものはあの時にもう終わっていたのかもしれない。ファーストアルバムでやりたいことをやりきってしまったマイケミみたいなことになっていたのかもしれない。
それから、Project Zomboidというゲームに出会ったことも大きい。かつてBLACK TOWN(仮)というゲームも開発していたが、要はそのゲームでやりたかったことを既に他のゲームが実現してくれていて、私が作らなくてもこのゲームでいいじゃんという思考になってしまった。
で、最後に。作者自身ゲームをやる時間がかなり減ってしまった事。ゲームは好きだし、暇な時間があれば今でもゲームで遊ぶけども、そもそも暇な時間を作らないように立ち回ったり生活基盤を変えたりすることが多いため、相対的にゲームに没頭する時間は減りつつあります。今やってるツールづくりも、ゲームを作るための手段というよりかは、楽しくてこれそのものが目的になってしまっているかもしれない。
今後新しい作品を出せるか……はわかりませんが、一応「こんなの作りたいよね」という要素のいくつかは私の胸の中にまだあるので、もしそんなものが形にできたならば「あ、この作者いつのまにか新作出してるわ」くらいの気持ちで手軽に手にとっていただければと思います。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
ハッピーニューイヤー